【クラシック】初心者向けオーケストラ曲10選

クラシックが聴きたくなった方向けに、個人的におすすめな初心者向けの楽曲を10曲ご紹介します。

選考基準

  • 小品(5〜10分程度の曲)ではない曲
  • 交響曲や協奏曲など、いくつかの楽章から成り立っている大曲を中心に。
  • ピアノなどによる独奏や連弾、小人数からなるアンサンブルではなく、管弦楽(オーケストラ)による比較的大きめな編成の曲を用意。
  • バレエやオペラ、序曲、前奏曲等も、今回は控えました。

以上のような条件にしています。したがって、長い楽曲だと1時間ほどかかります。また、「パッヘルベルのカノン」のような曲が長くなくて超万人受けする耳触りのよい曲は、あまり取り上げていません。

では、紹介に移りますね。※データが重くなるので動画は張らずにリンクだけ示しました。

1. 交響曲第7番「未完成」/シューベルト

かつては7番ではなく第8番とされたこの曲。タイトルの「未完成」は、どうやらシューベルト本人によってつけられたタイトルではないようです。通常は4つの楽章で構成される交響曲ですが、この曲は2楽章までしか書かれていません。より正確には、シューベルトが3楽章の作曲を中断してしまったようです。

当時の交響曲のなかでも大衆受けした曲であるため、難しい曲が嫌いな方でも、耳にスッと入ってくると思います。通常、二楽章編成。

Franz Schubert Symphony No.8 “Unfinished” D 759, Leonard Bernstein

2. 幻想交響曲/ベルリオーズ

ベルリオーズの作品のなかでも有名なのは、2、4、5楽章でしょう。特に5楽章「真夏の夜の夢」は、この曲の評価を上げた要因となったパートです。私が好きなのはワルツの2楽章ですけどね。とても聴きやすい。五楽章編成。

Berlioz – Symphonie Fantastique – London Symphony Orchestra

3. ピアノ協奏曲第20番/モーツァルト

41番のジュピターや25番を取り上げず、あえてマイナーどころを突くスタイルでいきました。もっとも有名なのは2楽章。モーツァルトというと、底ぬけて明るい旋律を思い浮かべる方が多いと思いますが、モーツァルトにしては珍しく、スタートの1楽章が暗めの曲調になっています。三楽章編成。

Sviatoslav Richter plays Mozart – Piano Concerto No 20 in D minor, K 466

4. 交響曲第1番/ブラームス

管弦楽系のクラシックを聴きたいけど何を聴けばいいか分からない方に、ベートーベンやモーツァルト以外で必ずはじめに聴いてほしいのがこの曲。コンサートホールで第四楽章のあの主題が流れたときに、暖かい風が吹き抜けていくのを感じますね。ゆるまずに、演奏したい。四楽章編成。

Brahms – Symphony 1 (Szell, Cleveland Orchestra, 1966)

5. 交響曲第5番「革命」/ショスタコーヴィチ

ロシア出身のショスタコーヴィチはそれまでどちらかといえば民主主義的で現代的な音楽を作曲してきましたが、スターリン率いる社会主義政権下で彼の音楽は評価されませんでした。ついに彼の身内までもが逮捕・虐殺され、切迫した状況で汚名挽回のために書かれたのがこの「革命」。第四楽章が有名で、いかにも社会主義的で明快な音楽になっています。金管楽器とティンパニが弾けるわ弾けるわ。四楽章編成。

Shostakovich: Symphony No. 5 (Haitink)

6. スラブ舞曲第2集/ドヴォルザーク

ドヴォルザークは交響曲第9番「新世界」がもっとも有名ですが、それに飽きたらこちらを聴きましょう!

「スラブ舞曲」は第1集の最後の曲も有名ですが、個人的に思い入れがあるので、第2集を選びました。ドヴォルザークの作品は、交響曲から「ユモレスク」のような小品まであらゆる曲が親しみやすく、ドヴォルザークがクラシック音楽にハマるきっかけとなった人も少なくないと予想します。

Dvořák – Slavonic Dances op.72 – Cleveland / Szell 1956

7. ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ

ピアノ協奏曲といえば、やっぱこれっしょ!現代音楽作家ラフマニノフによる1楽章冒頭のト短調の旋律が非常に印象的な名曲。この曲に限らず、ラフマニノフのピアノ協奏曲のピアノ奏者は、かなり高い技術を要します。こちらも協奏曲のため、三楽章構成。

フィギュアスケートの浅田真央さんもこの曲で踊りました。

Rachmaninoff – Piano Concerto No. 2 (Kissin, Gergiev)

8. 小組曲/ドビュッシー

「月の光」「牧神の午後への前奏曲」などでおなじみのドビュッシー。ピアノ連弾のための曲として作曲されたこの小組曲ですが、ビュッセル編曲のオケ版がかなり素敵に仕上がっているので、こちらをおすすめします。ふつくしい…。四楽章構成。

Petite suite – Orchestrée par Henri Büsser – I. En bateau
(この動画には小組曲の一楽章しかありませんが、再生画面内に次の楽章への動画が見つかります)

9. ブランデンブルグ協奏曲第5番/バッハ

バッハが活躍していたバロック期では、先ほど挙げたピアノ協奏曲のような1つの楽器が前に出る形式ではなく、ソロ群と総群と呼ばれる2つのグループが交代して演奏し合う形式を協奏曲と呼んだようです。加えて、使用している楽器も、現代のそれとはかなり形が違っています。「いかにもバッハ!」的な曲。三楽章編成。

Bach: Brandenburg Concerto No. 5 in D major, BWV 1050 (Freiburger Barockorchester)

10. 交響曲第1番「巨人」/マーラー

マーラーっていうと親しみにくい印象がありがちですが、この「巨人」については特にそうでもないです。3楽章に至っては、日本の童謡になってます。童謡にしては元の音楽がめちゃめちゃ暗いですけどね。

ちなみにマーラーは、作曲家だけではなく当時トップクラスの指揮者でもあり、大変な完璧主義者だったようです。演奏はかなりうまくいっていたようですが、残念ながら奏者からはあまり好かれなかったとの噂も。

Mahler: Symphony No. 1 “Titan” – Claudio Abbado – Chicago Symphony Orchestra

鑑賞のコツ

おこがましいですが、クラシック初心者向けの記事ということで一応書きます。私も初心者なんですけどね…

①1つの曲の気に入った楽章を何度も聞きましょう。何度も聴かないと、曲の良さがまあ理解できません。特に協奏曲と交響曲はそうしないとハマれないです。なんとなく頭の中で曲を追えるようになってきた頃が、聴いていて楽しくなってくる頃です。

できれば著名な指揮者と著名なオーケストラによる演奏を聴きましょう。とりあえず無難なのはカラヤン指揮でベルリンフィルによる演奏。それからはバーンスタインとかフルトベングラー指揮の他団体の演奏に移行しても良いかと思います。それからは、好きな楽曲1曲を取り上げ、どの指揮者による演奏が好みかを決めると、より音楽が楽しくなります。

ここにある楽曲でしっくりこなければ、さっとほかの曲へ移行しちゃいましょう。この記事に取り上げた以外にも、いいオーケストラの曲はたくさんあります。「マーラーは無理だ」「モーツァルトは苦手」という人も、少なくありません。自分にあった作曲家や楽曲が必ず出てくると思います。

それでは、お楽しみください。







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