英語の教材研究と授業法①〜英単語の教え方・導入の仕方

この『英語の教材研究と授業法』の記事シリーズは、私が教育学部に所属していた際に教育法で習った内容をもとに構成したものです。

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英単語の意味は誤解をおそれず、イメージを持たせながら広く深く教える

英単語には、ざっくりとしたイメージで捉えたほうがよいものが多くあります。逆に、1つの英単語に対して1つの日本語の意味を当てはめるように教えることのほうが、むしろ誤解を生むかもしれません。

waterを例に出します。単に英単語に日本語をあてはめてしまうのであれば、「water=水」と捉えがちになります。waterには、’hot water’にもあるように、「お湯」の意味もあります。したがってwaterという単語は、「water=(あったかい・冷たいの両方を含む水)」というようなイメージで包括的に意味を捉えるべきです

ジェスチャーを用いると豊かなインプットに繋がる単語もあります。例えば、closeという単語。closeには、「近い」「親しい」「閉じる」という意味があります。指導者が1人の生徒に近づき、”We are close.”と唱えると、「近い」「親しい」という意味を網羅できます。「閉じる」を表すcloseを教えたい場合は、openのような対照をなす単語といっしょに並べるとよいでしょう。

生徒にとって身近でない名詞は、写真や画像を用いて説明

・dove(動物)
・spinach(野菜・果物)
・Mercury(惑星)
・refrigerator(家具・家電)
・ambulance(乗り物)

などなど、特に生徒があまり直接見ないものや判別の難しいもの、小難しいアルファベットから構成された名詞は、写真や電子黒板を使いながら説明すると理解度が高まります。

「最近の子どもは切り身の状態で魚が泳いでいると思ってる」っていう言説を、Twitterで聞きます。僕たちも子どもたちも、こういったものの姿形を知っているようで知らないものです。

抽象的な内容語は、具体的な単語と一緒に導入する

例えば、grandfatherのような単語は、かなり具体的な単語です。生徒の多くが「祖母」への具体的なイメージを持っているため、豊かにインプットを促す必要はありません。この際、ストレートに日本語の意味を教えます。
しかし、oldのように何を以って「古い」「年をとっている」とするのか分からない場合があります。こういった抽象的な英単語を表す場合は、

・This is my grandmother. She is very old and she is 68.

というように、L2(英語)の文脈を用いて具体例を提示するのがいいでしょう。

加えて、

・I am 13 years old.

年齢を表す際に、oldを使って表現できるという機能的な側面も教えていくべきでしょう。

また、conceptという曖昧で難解な語をL2から導入する場合も、

・the concept of Universal Design(ユニバーサルデザインという概念)
・the concept that is generally accepted(一般に受け入れられている考え)

というように、意味を想像しやすい語とともに新出単語を提示します。それから、「概念、考え、構想」というような日本語の意味をほのめかすように教えると、英語の意味を包括的なイメージとして捉えやすくなるかと思います。

機能語も文脈を用いて導入する

機能語の例として、接続詞を挙げます。代表的なものとしてandの教え方を提示する場合、

・I like sushi, a hamburg, and stake. But I don’t like carrots and tomatos.

と言いましょう。

the を教える場合、

I like Fuji. Fuji is the name of Apple. This is the apple.(指導者はリンゴを取り出す)

というように教えると良いでしょう。an appleを用いた例文を提示すると、theの使い方をより深く理解できるようになるでしょう。

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フラッシュカードは単語のインプットに効果的なの?

フラッシュカードで意味を教えることには、問題点があります。というのも、フラッシュカードを使うと、日本語の意味と英語の意味を対にして捉えてしまう可能性が高くなるからです。はじめに挙げたwaterの例を取り出すと、「water=水」と理解してしまい、意味を深く捉えられなくなります。このように、英単語に日本語の意味を当てはめるように教えることのほうがむしろ、英単語への誤解を生むかもしれないので注意が必要です。

もしフラッシュカードにメリットがあるとすれば、指導者がフラッシュカードを見せながら単語を発音することで、綴りと音を同時にインプットできることだと思います。「このアルファベットが来た時には、こういう発音をすればいいのか」というイメージを生徒が掴めるようになるでしょう。このメリットを活かすならば、フラッシュカードを使うよりも黒板を使ったほうが楽に指導できる、という方もいるかもしれません。

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