プロの楽器屋さん直伝!ティンパニのチューニングの方法

こんにちは、Homerです。

私は吹奏楽部で打楽器をやっていましたが、ティンパニのチューニングがうまくいかずに慌てることが多いです。普段の練習ではもちろん、コンクールや演奏会当日になって、「うまくチューニングできない!」となることも。

そこで皆さんがもう焦らないように、大手楽器メーカーの修理屋さんから教わった正しいチューニングの仕方をお教えします。




最低音の位置決め

まず、ティンパニの最低音の位置を決めます。

ティンパニのゲージに並んでいるABC…の文字盤の一番下にある音が、その楽器のもつ最低音です。

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※上のイラストの青い円で示されている部分が、ゲージです。
一番下に書かれたアルファベットが、そのティンパニのもつ最低音を表します。

それぞれのティンパニの最低音は、ペダルを最もかかと側に踏み込んで出てきた音よりも、半音〜1音高い場所に設定してください。

例えば、あるティンパニの最低音がAであるとします。

その場合、ペダルをかかと側に踏み込んでから叩いたときに、出てきた音がG〜A♭である状態が最適、ということになります。

しかし、ここでペダルを最もかかと側に踏み込んで出てきた音がFだとします。その場合、G〜A♭が鳴るようにヘッドの周囲のネジを均等に締めて、音程を上げていきます。

最低音のチューニング

いよいよ、ティンパニのヘッド(皮)をキーチューニングしていきます。

使用するのは、チューニングキー、チューナー、ミディアム〜ソフトの柔らかいティンパニマレット1本です。

先ほど設定した最低音の文字盤のある位置に、ペダル(矢印)をセットします。

ネジのある位置からチューナー1個分離れたくらいの位置を、決して強く叩かず、なるべくやさしく叩きます(ティンパニはデリケートで、強く叩くと音が変わってしまうためです)。

合わせたい音より高ければ反時計回り、低ければ時計回りにします。決して一気に回しすぎず、一度に回すネジの角度は多くとも20°くらいにとどめてください。

一度キーを回したら、ペダルをつま先側に踏み込みます。そうするとヘッドの張りが均等になるので、ペダルをもとの位置に戻します。

音が合うまで、音を鳴らしてネジを回してペダル踏む。…この過程を繰り返し、正確に音程を合わせていきます。

すべてのネジで、これらの行程を行います。

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ちなみに、キーをチューニングする順番は上記のように、2つあります。

①キーを一周しながら合わせていく方法
②対角線上のキーを合わせていく方法

楽器屋さん曰く、どっちでも大丈夫だそうです。

以上が済んだら、演奏で使用したい音を合わせ、文字盤を調整します。

音が合っている基準

ティンパニはもともと音の合いにくい楽器です。

したがって、チューナーの緑のランプがうっすら点くくらい(針がプラスマイナス20セント程度以内)まで音が合い、チューナーの針が極度に左右に揺れなければ、だいたい音が合っているとみなして大丈夫です。

チューナーの示す針が垂直になるほどに厳密に音を合わせる必要はないそうです。

つま先側に踏み込んだペダルが戻ってしまう場合

スプリング調整ボルトを反時計回りに回してください。

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※スプリング調整ボルトはほとんどの場合、青の矢印で示したケトルの真下か、ペダルのかかと部分の裏側のにあります(図の楽器の場合は、ペダルの先にありそうですが…)。多くの楽器は手かチューニングキーで調整が可能です。

強く叩くと音が上がってしまう場合

スプリング調整ボルトを反時計回りに回してください。

それでもティンパニの調子が悪い場合

エッジテープの張り替えをしばらくしていなかったり、ヘッド自体が緩い場合が考えられますので、楽器の修理屋さんに電話してヘッドを張り替えてもらうなどしてください。

なお最低音のチューニングはできれば毎日、すくなくとも2〜3日に1回はすることが望ましいです。



大会用のハードマレットといえば、やっぱりこれでしょう。

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